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Can't take my Eyes off …Who?

There's nothing else to compare

終わらないメロディが 時を越えいつも聴こえる

個人的に「仮面ライダーキバ」はとても好きな平成ライダーで、年に数回発作的に語りたくなるんですけど、ちょうどその発作が出てたところにこんなブログ記事を読んでしまってですね…

blog.goo.ne.jp

そうそうそうよね~!と頷くところと、いやそこは私はちょっと違うかなぁ~と思うところがそれぞれあるので私は私なりに『駄作の鎖』とやらを解き放ってみましょうかね?と。
ライダーにしろなんにしろ、こういうシリーズものってリアルタイム時は意識的であれ無意識的であれどうしても直近の作品と比較されるし、特にネットの評論なんか時勢や空気に流されるところがあるんで、しばらく経ってから再評価されて空気が変わることってよくあるじゃん?龍騎も555も剣もそうじゃんね?だからいつか来るといいなとずっと思っていたキバへの再評価の流れがちょっとずづでも来てくれたら嬉しいな…って期待も込めて。まぁ私ごときが何をって話だけど、とりあえずみんなキバの話しようぜ!ってことだよ!!


ちなみに記事タイトルは「This love never ends Relation Edit.」より。「Re-Union」は素晴らしい“アンコール”アルバムなので、完走済みの人はぜひぜひ!ぜひ!聞いてほしい。完走してない人は完走してからぜひ!たぶんその方が色々と響く。

MASKED RIDER KIVA Re-Union

MASKED RIDER KIVA Re-Union


先に断っておくと私は平成ライダーは電王途中参入組で*1、はじめてリアルタイムで完走したライダーがキバでした。なのでスタート当初は今みたいにプロデューサーとか脚本とか監督とかあんまり気にしてなくて、予告映像の段階では鎖!?薔薇!?ふぁっ!?ってインパクトがとにかく強かった。あと瀬戸くんってテニスだよね程度の知識はあった。まぁぼちぼち2ちゃんねるなんかも見てはいたんですが。そしてもろもろ経て、最終回を見て当時の私の最初の感想がこちら(旧ブログの下書きに眠らせてたやつから引っ張り出してきたよ!!w)↓

最終回初見の感想はまぁ、正直ぽかーんだったわけですが。まさお全部持ってきすぎだバカw

まぁなんだろうね、私はもともと某所の753アンチスレに初代から居座ってる生粋の753アンチなので、無事めぐみんと結ばれてアンチ冥利に尽きるというか、ここまでしつこくアンチし続けてきた甲斐があるっつーか?俺達のめぐみんを盗りやがって!くらいの事は言うよwせいぜいお幸せにな!!

…753アンチスレって今も生きてるんですかね?あんなに315なアンチスレそうそうなかったと思うんだけどw
元記事に対して、Twitterでは「好きな作品に『駄作』ってつけるのはどうなんだ」って意見も散見されたんだけど、まず間違いなくあの当時の2ちゃんねるやその他ブログのネット評論界隈ではキバは『駄作』扱いを受けていた。個人的にもWやオーズの時期にたまに特撮系のオフ会に出てたりして、その頃もキバが好きっていうとちょっと変な空気になってた。のでめんどくさいので555なんかも絡めて井上脚本が好きだよ!みたいな顔をしてたり*2、あとガワデザインの話に持ち込んだりしてたかな。かっこいいガワは正義。もちろん所詮私個人の観測範囲内での話だし、たぶんあの頃もどこかに同志は潜んでいたんだろうと思うんだけど、どうしても谷間の、日陰の作品みたいな扱われ方だった気がする。だから確かにこういうところはダメだし私もわけわかんねーけど!でも!好き!!みたいな予防線も込めての『駄作』呼ばわりだと思っているので。少なくとも私はそこには引っ掛かりは覚えないかな。もちろん後追いの人とかそんなの感知してなかった人には関係のない話だけど、体感としてあったんだから仕方ない。


その、こういうとこはダメだよなぁってところは元記事でもたくさん挙げられてて、ここらへんはね…そうっすよねって言うしかないとこもあるんですけど…。

過去編においてはファンガイアの討伐率が非常に悪くなってしまうし、22年間野放しのファンガイアは何をしていたんだというツッコミと時にそれを回避する物語に尺が取られてしまう。

ゼクトマイザーとかスマートパッドとか“死に設定玩具”は割とシリーズに付き物なのだけど、こと「キバ」においてはその数やバラエティが豊富だったな、と。

最終的にキング(バッドファンガイア)がすこぶる割を食った展開だったと言わざるを得ない…。

22年間の時間差についてはこれはもう単純に番組制作上の制約とストーリー展開との兼ね合いとの練り込み不足なんでどうしようもないよね…。とは言え気にしなきゃ気にならないんだけど、ツッコまれると本当にまったくぐぅの音も出ない部分ですねw 各自適当に補完してくださいって感じか…まぁこのあたりはまずファンガイアにとってライフエナジーが主食なのかおやつなのかすらが作品内でイマイチはっきりしないからもやもやするのもある。なんかそこらへんの根幹部分がわかんないとか今のライダーじゃほとんどありえないんだけど、でも平成初期作品ってそういうファジーさがそこらじゅうにあったような気もw

玩具展開は私はそこまで網羅してないけど、まぁいろいろ模索していたにしても上手くはなかったよなぁとは思う。一応ベルトが喋る・キャラクター化してるコンセプトなんかはなにげに、いわゆる平成二期作品ともつながっている部分ではあるんだけど、たぶんそもそも井上脚本マスコットキャラクターとの相性があまり良くなかった…というか米村脚本のときの方がキバットの扱いが上手い。キバの米村脚本は演出との兼ね合いもあって妖怪ぼたんむしりとかの方向ばっかり注目されがちだけど、渡とキバットとの絡みは米村さんの描き方のほうがかわいいんだよね。ドランとかも思いっきりそっちのマスコット化方向でどんどん見せてく手もあったんじゃないかなと思うけど、そこまで振り切れる時期じゃなかったのかもしれないし、そんな時間はなかったのかもしれない。まぁそもそも玩具自体のギミックがアレなのはおいといてw

物語上の展開については…これはたぶん一度完走して全体の話が見えてるから言えることではあるんだけど、後半のキバの宿命の…“宿命の鎖を解き放て”って話になったときに、ファンガイア側のキングってどうしたって、主人公が、渡や音也が対峙することになるものの象徴だから。まぁ割を食うことはたぶん井上御大は最初からそのつもりだったんじゃないかと思っている。というか普通に考えて、人間側の代表が現代では名護や恵、過去ではゆりとして、ファンガイア側の象徴がビショップであり、両時代のキングであったはずなんですよ。だからファンガイア側の掟・階級・力の頂点にあるキングってどう考えても主人公に打ち倒されるべき存在としてのポジションだから…最初からかわいそうといえばかわいそうだし…それならそれでもうちょっと描き方はあったのでは?言われればまぁそうだけど…w

私は平成ライダーってだいたい人あらざるものと人、あちら側とこちら側のお話だと思っているんですが、特に井上作品の場合はあちらとこちらの境界線を越えられないというか境界線の向こう側を認められないキャラクターってだいたい死ぬんですよ…そこはすごくしっかりしてる。だからあちら側の理屈にとらわれて振り回された深央は死ぬし、あちら側からこちら側に興味を持った真夜は生きてる。…音也がずるいのはあの人はこちら側、人間側の戦士として見てもすごいかっこいいのに、そもそも本人は最初からその境界線の概念すら一切ないキャラクターなんだよね。それはたとえば次狼との友情なんかにもあらわれてると思うけど。だからまぁ不倫とか略奪愛云々についても、そんなやつに人間側の倫理観を持ちだしたところで最初から意味などないと納得するしかないのでは…w

しかしそのあたりをいろいろ考えてると、現代のキング・太牙が生き残ったことがマジで奇跡的。普通に考えたら父親同様に死ぬもんあのポジション!個人的には太牙兄さん大好きなので、そこは武部Pの「ハッピーエンドにしてほしい」って懇願が通じてほんとうに良かったよね!たぶんそのハッピーエンド、太牙を渡の兄として生き残らせるために嶋さんファンガイア化とかだいぶむちゃくちゃなことやってたと思うんだけどw でもあの終盤に、唐突ながらも嶋さんとの接点を浮かび上がらせ、渡を通じて人間側を認める布石を置くことでたぶん太牙は生き残れたわけで…そうやってキャラクターや作品上のコアのところを通すために多少の設定なぞ平気でぶん投げるから井上作品は好きですw 少なくとも設定のためにキャラを壊されるよりは100倍良い。多少強引だったり唐突だったりはするけれど、生き残るやつには生き残るだけの理由がどこかにある。倒されるやつには倒されるだけの理由や、美学や、プライドや…あるいは世界の狭さ、踏み外してしまった分岐点がある。そこのところが見つけられると、キバにしてもなんにしても井上作品ってめっちゃくちゃ面白いと思う程度にはたぶん信者。



リアルタイムで見ていた頃の話に戻すと、私も最初からそんなに好きなわけじゃなかった。もちろん今見るとすごい楽しいけどw 当時はあの頃のライダー独特のテンポにあんまり慣れてなかったのもあって、イマイチついていけない回もあった気がするし、今思うとなんであんなにちゃんと見てたのかよくわからない…w ただ覚えているのは、夏の映画「魔界城の王」が転換点だった。

劇場版 仮面ライダーキバ 魔界城の王 ディレクターズカット版 [DVD]

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※公開版も良いですが、できればDC版で見てほしい

あの頃の夏映画ってどの作品も微妙に本編からはズラしたところで本編のエッセンスを上手いこと凝縮してたけど、キバの場合はやっぱり親子の共演、つながりってところにそれが凝縮されていて、そしてそれがすごく好きだった。1986年で音也と対峙した渡が「会いたかった父さん!」って音也に抱きつくところがまぁ~かわいくてかわいくてw…いいやめんどくさいからこれも当時の感想文貼ります。

多分渡って根本的に孤独というか、人の温もりとか繋がり的なものを全然知らない子だと思うのですよ。本編見てる限りはどう転んでも人間とファンガイアのハーフって望まれない、許されない存在としか思えないし、初めての友達って言ってた大牙くんとやらもアレなフラグ立ちまくりだし、師匠の大村さんもあんな結果になるし、初恋の相手もクイーンだし。希望と言えば静香や恵がかまってくれることと、健吾が比較的対等にいるところだとは思うのだけれども、でも基本的に3人とも渡が自分で求めた関係じゃないっつーかさ。そんな中であの子がずっと求め続けていた目標であり憧れである音也との関係が、すんごく特殊ながらもちゃんと繋げることが出来たっていうのが嬉しかった。なんだろ、公式関係の説明を見る限りキバとしての渡の力ってほぼ全面的に母親の力なんだろうし、“宿命の鎖”っていうのもそのキバの力を継ぐ者としての宿命なんだよ、たぶん。それはわかってるしキバが仮面ライダーである以上重要なことはすべてそこに関わることなんだっていうのもわかってる。でもね、だからこそ私はあの子に普通に人間としての幸せを味わって欲しいんだと思う。だって渡は音也が身勝手な奴だったことも、でもそれが音也なりの矜持に基づいた「自由」な生き方だっていうのをちゃんと理解してるじゃない。だけど、渡自身はハーフでキバっていう宿命を背負ってしまった時点で音也と同じ生き方ができないことは明白で。もちろん渡もそれはわかっているし、だからこそ自分なりの生き方を、ってことなんだろうけど、でもそれだってどうしたって茨の道だもの。ならばせめてキバじゃない、もう半分の血を担う音也との繋がりで救われて欲しいっていうか。

これを言語化できたことだけでもあの当時あのタイミングであの映画を見れたことの意味は充分にあったし、なにより私は私が思ってる以上に渡のことが好きだなって自覚できたのがあの映画だった。好きだしかわいいしかわいそうだしめんどくさいけど、とにかく幸せになってほしいなって思っていて、そしてその鍵になるのが音也の存在、残した“音楽”なのだとしたら…ってやっと、やーっと気がついたのが夏で、それ以降は本編もそのテンションで見てたからもうあらゆる展開がいちいち胸にグッと来ててなぁ…。音也パートの方が良いとか太牙や深央に食われてるとか散々言われてたのも知ってるけど、あの映画でそう思ってしまった時点で私にとって間違いなくキバは紅渡の物語だったんだよね。まぁそれでもなお後半でもハァ?って思うことはある、あるけど!誰かと関わるたびに世界や自分に傷つく渡が、音也の魂に触れることで幾度も立ち上がっては少しだけ歩き出す物語がたまらなく切なくて美しいと感じてたし、好きだった。っていうか今も好きだし、私がキバに抱いている感傷の大半はそこなんだよなぁ。


それから私にとってのキバを語るにあたってはやっぱり音楽の話はしておきたい。クラシックや舞台音楽でも活躍している斉藤恒芳氏の、“生”にこだわったサントラは平成ライダーシリーズの中でもちょっと異質にかっこいいしときめく。

サントラ1では「ガルルフォーム」、サントラ2では「キバ空中戦」がイチオシ。

仮面ライダーキバ オリジナルサウンドトラック

仮面ライダーキバ オリジナルサウンドトラック

劇場版のサントラは「仮面ライダーレイ」のテーマがすごい。劇場で聞いたときからすっげぇなって思ったやつ。ただしDC版では尺の都合で差し替えられちゃってるんだよね…そこだけは田崎監督に詰め寄りたい…

劇場版仮面ライダーキバ 魔界城の王 オリジナルサウンドトラック

劇場版仮面ライダーキバ 魔界城の王 オリジナルサウンドトラック

あとキバといえば!(私調べ)のこれ

SUPERNOVA

SUPERNOVA

エンペラーフォームはガワ自体のデザイン自体もかっこいい…というか美しいけど、メインテーマである「Supernova」の効果で劇中のかっこよさ3割増ししてると本気で思う。正直あれ初登場時のエピソードで若干損してる部分もないでもないんだけど*3、それでもなお余りあるかっこよさと美しさ…TETRA-FANGのリリース順としては「Destiny's Play」→「Individual-System」→「SUPERNOVA」→「Roots of the King」→「DESTINY」だったと思うけど、このスパノバあたりからKOJIこと瀬戸くんの歌唱もかなりノってきた感じもあって、まさに“衝撃度 最大の”だったなぁ当時。

そしてガワの美しさを語るなら絶対に外せないこれ

ってもこのジャケ写じゃわかりづらいね!サントラ2のジャケの方がまだわかるかな~。未だにライダー史上最も美しいガワだと思っています、サガ。
ルーキンの曲自体もまさに闇の王様の曲って感じでたまらない。劇中で、このイントロに合わせて太牙が歩いてくる画が印象に残ってる。あとこれMVも非常に厨二感あふれててすごい。

あとは上の方にも貼ったけど、放送後に発売されたアンコールアルバムの「Re-Union」がとにかくよかった。

MASKED RIDER KIVA Re-Union

MASKED RIDER KIVA Re-Union

特に「Supernova Love Edit.」と「This love never ends Relation Edit.」の、このふたつがほんっとうに大好きで、なんなら本編よりもキレイに、本編中で私が好きだったところを切り取ってくれたような気がする歌詞にびっくりして泣いてたんで…スパノバの方は若干「音也wwwおまえwww」ってなる部分もあるけど最後の“確かな光”でぜんぶ吹っ飛ぶし、そこからの渡サイドの「This love never ends Relation Edit.」なんかそれこそ私が夏以降にずっと好きだった部分そのものみたいな曲だし私もう藤林聖子先生がこわい。知ってた。これについては本編の渡にピンとこなかった人にこそ聞いてほしいかもしれない。そんでその視点からの感想をぜひどこかで教えてほしいですね。演奏的にもギターとバイオリンが逆転してるのがゲキアツなんだよ~。
このあたりのTETRA-FANG関連や「inherited-System」収録曲については1曲1曲語り倒したいくらいには思い入れがある…けどさすがにそこまではできないけどw 本編では色々な都合や時間的制約で細かく書き込みきれなかったような部分をこうした楽曲による展開が補完してくれて増幅してくれてたので、私の中ではワンセットなんだよね。だから後追いで見る人も、難しいかもしれないけど楽曲も合わせて聞いてほしい。まぁそれって映像作品としてはどうなのって話かもしれないけどさぁ、いいものはいいんだよ!w ここらへんの曲があることで未だにそれをふっと聞いたときにあのキバの物語とか、そこにいたキャラクターたちのことを思い出すし、あぁ好きだなぁ…って思うんだよね。そしてその気持ちがあるかぎりは、どこかの誰かの評価とか烙印なんて意味を為さないから。何度鎖を掛けられたってぶち破れますよ。

*1:正確にいうと中学生の頃、部活のある日にたまに龍騎見たりはしていたけど

*2:実際好きですけどもちろん!!

*3:話としてはうまくハマってるけどパワーアップフォームの初回エピとしてなんでそれになったん、っていう…