Can't take my Eyes off …Who?

There's nothing else to compare

DEATH NOTE(東京公演)

発表からここまでめっちゃくちゃ長かったけど、無駄に忙しすぎて自分の心の準備が一切できないままここまで来てしまった…
なんとなくこう、自分の中で振り返らざるを得ないところはどうしてもあって…とはいえなんか貼れる過去ツイあるかなって思ったけど基本まともなことを言っていないのでこれくらいしかないw

まぁ昔の話はいいや!発掘すると色々出てくるけど。

たぶんちょっとづつ追記する。とりあえずの初期衝動。
(1/26 04:26初出)
(2/15 12:32追記)
(2/25 00:01追記…東京で一旦切ります!!)


1/25(土)12:30~(月:甲斐)
デスノートは、原作はジャンプ本誌でリアルタイムで全部読んでる、はず…くらいの中途半端な感じなんだけど、中途半端ゆえに私の中に変な先入観があるのかもなぁとちょっと感じた。細かいところは覚えてないんだけど、覚えてないなりに印象的なところがやっぱりいくつかあるんだよね。FBI捜査官のバスと山手線のくだり、その婚約者の話、所有権の放棄とそこからの復帰のくだり、Lが最期に見た景色…とかとか。あとノートの隠し場所のまどろっこしい仕掛けとか蝶番の仕掛けとかも変に覚えてるわ…なので話の筋の部分で、あーなんかそんなんあったなあれの翻案かぁ、原作だとこのへんあんな感じのエピソードじゃなかったかなぁ、みたいになっててフラットに話を楽しんだり演出や役者を見れてたわけじゃないとは思う。むしろそのへんは2回目以降が本番かもしれない、私の場合。

そういう細かい先入観とか、何度もメディアミックスされた原作モノゆえの客の色眼鏡を吹っ飛ばすのに必要なのが、圧倒的な実力なのかもしれない。一番それを感じたのはパク・ヘナさんだった。期待以上に素晴らしかった…美しく儚く妖しく愛に満ちあふれているのに流れている血が冷たそうな感じがすごい。冷たいのに情愛が深い。言葉の問題も、セリフの部分が言われればまぁ、くらいじゃないかなぁ。っていうかそれ以上にやっぱ歌とお芝居がすごいので…もちろん横田さん、今井さん、アンサンブルの皆さんの安定感も抜群だったし。特にアンサンブルの厚みが印象的な使われ方をしているのが良かったですね。

若手キャストの役柄は展開上も多分原作をふまえたキャラクターの上に各々の色が乗っかってる感じなのかなぁと思うけど、ちょっと個々のキャラクター性云々以上に、ミュージカルとして時間的演出的に成立させるにあたっての月とLの描き方がおたく心がうずくやつすぎるな!!って思ってしまうね!!要は原作の面白みのひとつでもあった細かいトリックを大量にオミットしたかわりに、思いっきりふたりの関係性・矢印に話を振ってる感。途中からずっと、これは…いわゆるクソデカ感情というやつだな…って思ってしまってダメだったわw 言われてみれば原作もそんな感じもあったけど、こう、ぎゅぎゅっとなってるから…甲斐くんの月はたぶんそのへんの拾い方が一番きれいに繋がってたような気がする。W月を見た人の感想で甲斐月は直情型って言われてたのを見たけど、たぶんLに向けてる矢印がすごい直線だからじゃないかな、わからんけど…

甲斐くんは最初の教室のところで、前に出る芝居が始まる前、学生が皆同じ制服を着て座っている時点でスッと目が行くようになってるからさすがだなって。たぶん照明とかじゃなかったと思う。割と最初のその醒めた存在感が印象的だから、月として家族に「優しい」って言われてるのとかちょっと腑に落ちない感があるかもしらん。あとやっぱマジで若いなって…w この手の舞台の場合は実年齢と役の年齢が近い必要ってそんなにないんだけど、甲斐くんほんとガチで若いし、若いことが自然なのでw それだけで劇中のリアリティラインがこちら側にぐっと近くなる感じが強い。パンフの栗山さんの「現代劇」ってワードを見たから余計かな。これはひらりちゃんも込みでだけど。お芝居自体は回数重ねるともう少し変わって来そうな気配はあるので先が楽しみ。たぶんだけど、話の終盤に向けての逆算がもうちょい整うといいのかな。あと動きとかがどこまで村井くんと共通なのかだな…あの体格を活かせそうなところはありそうなんだけどなー

颯くんはねぇ、歌声は伸びるしなめらかなんだけどエッジが効いているというか、誰かと重ねても埋もれない歌声だからプリンシパルとして強いわ。各所取材記事でミュージカル界の新星的に書いてくれてるところもあったけど、逆に言えばその他大勢には入れづらいもんな。どんどんいろんなところであの声を出してほしい…なるべく行くので…
ただ個人的にものすごく頭を抱えてしまったのがやっぱり「ヤツの中へ」で、もうだめだね動きがつくとw やっぱり私あの子の身体性が好きすぎる…身体性って言葉があってんのかもわかんないけど。体つきとかじゃなくて、動きのクセというか間の取り方的な部分ですかね…あそこほんとストーリー的にも熱量の高いシーンでテンション上がるわ、もろもろの動き方見てるといろんな光景がフラッシュバックしてくるわで目の前の情報と私の中の過去の情報がぶつかっちゃって逆にもうあんまり覚えてない。そういうクセが出るのが役として正しいことなのかはわからないけど、いや颯くんの歌はちゃんと役だったんだ少なくとも、歌とお芝居はちゃんとLなんだけど、身体からにじみ出る部分があまりに知っているもの、中学2年生のころから地続きの颯くんが持っているものだったからびっくりしちゃったねw でもそういう、役の枠の下からにじみ出てくるものが颯くんが演じる意味にもなりうるんだよな、などと思ったりもする。


1/26(日)12:30~(月:村井)
1回見てるせいもあるかもしれないけど村井くんのほうが歌詞が聞き取りやすいなぁ。細かい子音の発声がはっきりしてる。あと声質?自分の声質に合った歌い方をわかってる感じ。まぁさすがに経験値が違う。
しかし村井くんのライトめっちゃこわい…圧が強い…たぶん目をぎょろぎょろ動かしてる感じと、逆にすっと止まってるときの感じのギャップが怖い気はする。特に渋谷というか、対ミサミサがめちゃくちゃ怖い。完全にモラハラ。いやもとから月の行動はモラハラだけど…なんか「キラ」としては結構冷めてる感じが怖いんだよね。
そしてなんとなく甲斐くんを見ながら思ってはいたけど、この脚本自体は村井くんの方に合っているというか…そもそもの脚本や演出の意図が、普通の高校生がノートを手にしたら?って方向になってるから、スタート地点の平凡さの表現としてやっぱ村井くんのほうがしっくり来る。もちろん村井くん自身がお芝居をちゃんと逆算して組み立ててるからってのもあると思う。やっぱ芝居がうまいよなぁ。逆に言えばね、甲斐くんはもうちょっと別のアプローチがあると思うんだよねぇ。
ちなみにこの日は3階B列。ステージを見るのは問題ないけど、銀橋に出られると頭しか見えないしそこで座ったり寝たりされると完全にアウトですね!?って感じ。


【番外】
1/26(日)17:30~ DEATH NOTE THE MUSICAL 交流会
「街コンジャパン」のリンクバル社が主催のイベント。実質チケット代のみで飲食+トークショーが聞けて、好きな日のチケットを選んで購入できた。なんかあんまりよくわからないまま申し込んでて(いわゆる「目つぶって買ってる」状態w)、後から「ま、街コン…?」って気づいて動揺したけど、当日話した人たちもみんな同じような感じだったって話をしていて本当に恐ろしいなと思いましたw 中には舞台チケットがついてくることすら理解せず申し込んだと申告していた方もいて、ほんと、1万overのイベントをよくわからないまま購入する人たち怖すぎるよ!!w
イベント自体はサンシャイン通り近くの居酒屋の奥のスペースを借り切っての開催。各テーブル5~6名でスタッフに席を割り振られて、テーブルの片側に座った半数はずっと場所固定で、反対側に座った残りの半数が時間ごとに席を入れ替わってそれぞれ話す…って感じ。要は街コンとか婚活パーティーで、女が固定席で男が入れ替わってくあれだよ!!でもこのやり方は同性同士で話す必要性が薄い街コンならいいけど、今回はそうじゃないから全員と話せなくて微妙だよなぁ。あと自己紹介シートみたいなのが置いてあって、「好きな作品」とか「好きな役者」とか書いたはいいものの、それをどう使うのかなんの説明もなく…あとから聞いたら「交流に自由に使ってください!」みたいなこと言われたけどそれならそうと先に言おうね!って感じ。まぁこれも要は婚活パーティーメソッドなんだけど…今回の場合、参加者同士はお互いに関心がある状態で来てないから厳しいんだよなw 薄く広くでもなく狭く深くでもなく、交流の促し方としては中途半端でなかなか妙な雰囲気ではあった。
1回目の席替えをしてちょっと話したあたりで颯くんと梶山Pが到着して、トークショーは30分ちょっとはあったかな。颯くんの個人的なことから作品のことまで、いろんな話が聞けて充実した内容でした。ツイッターに結構レポを上げたけど、本当にたくさん喋ってた。




私にしては久しぶりに頑張ったけど!これでもめちゃくちゃ抜けはあります。持ち物は基本しまってたのと、個人的に席順のあれで最前列みたいな位置になってしまったために距離感が距離感だったのでメモとかできる状態じゃなかった中での必死のレポなのでゆるしてw ほんと、1mくらいしかなかった上にめちゃくちゃ目が合う…久々の現場でこれって、さすがにちょっとキャパオーバーになりかけたわw でも普通に真面目な話というか、役の話ミュージカルの話アーティストとしての話、色々あってすごく良かった。まぁそんな中でも時々出てくる独特な視点というか、不思議なたとえ話みたいなところは相変わらずなので楽しかったですね。おでんの話がほんとよくわかんなくて好きw あと梶山Pがいろいろなことを良く知っていて、きちんとこちらに向けての補足を入れてくれたり突飛な話にはツッコミを入れてくれたりしていて、大手の人はほんとさすがですわ。たぶん颯くんが最近いくつか舞台を見てきた報告してたのも、梶山さんが連れ回してくれたんだよね?ありがたすぎる…
それからネットメディアの取材も一応。サムネのお写真背景は借り切ってたスペースの入り口あたりに置いてあった飾り兼空間仕切りの本棚ですね。
encount.press
トークショーの後にはグッズ(缶バッジ)の手渡しでの接触もあってひとことふたこと話せました。あんま気の利いたこと言えなかったけど一応まともな人語を発することはできたので良しとします。


2/5(水)13:00~(月:甲斐)
1幕が終わった時点で、甲斐くんも颯くんもあまりにお芝居が変わっていて…というか良くなっていて、もうめちゃくちゃ興奮してしまい…!すごい!すごかった!私が10日くらい空いてたのもあるけど、いやぁそれにしてもここまでブラッシュアップされるかぁ!ってびっくりだよ…
颯くんは全体的に感情や激情の発露が最初から強めになってた。割と他の人の感想でもあったんだけど、颯くんってやっぱり素の運動能力の高さというか彼の身体が持っているエネルギーが漏れてくるところがあるんだよ。颯くんのことを全然知らない人の感想でも、身体能力が高そう…って文を何度か見た。当初からふと漏れてくるそれがLとしての内に秘めたエネルギーのように見えてたんだけど、そのあたりを意識的に歌や芝居で発露するのは高橋颯のLとしてのひとつの解ではないだろうか。ミュージカルだからね、表に出ない心情、なんなら激情をぶつけるのが歌だし、特にデスミュは歌で話を転がさないので、ほとんどがキャラクターの感情や思考を立体化させるための歌なんだよな。そのあたりの出し方を相当に自分に寄せてきている感じがあった。あとラストシーンはものすごく感情移入したお芝居していたなぁ…あと数ミリで右目から涙がこぼれそうで、でも表情としてはわかりやすい悲しみや哀れみや悔しさではなくて、めちゃくちゃ面白いお芝居だった。
そして何より甲斐くんだよぉ!もうこれよこれ。私が見たかった“甲斐くんの”夜神月
前回は私が舞台自体が初見で筋を追いかけるのを並行してたのもあり、割とミュージカルならではの「普通の学生」である夜神月の側面が意識されているお芝居のように感じたんだけど…村井くんの方の感想でも書いたけど、その方向ってどう考えても村井くんには勝てないじゃん甲斐くんは。居るだけで圧倒的に目立つんだもん。デカいしw というかですね、結局私は特撮おたくだからな~みたいな話なんだけど、だって小野寺ユウスケとパラドじゃん?それこそキービジュアルでのふたりの違いでもあるけども、どこかピュアですらあり自然体な村井くんに対して、甲斐くんはもっと自分から深みにハマって闇に沈んでく感じがほしかったわけよ。頭がいいけど傲慢で幼稚、さらに言えば原作月のぶっこわれたカリスマ感に寄せたほうがしっくりくることくらいわかってたじゃん3年半前から!!って感じです。東映特撮のP陣の見る目は基本的には信頼性が高いと思っているので、3年前の甲斐くんなんか本当に芝居はヘタクソだったけど、逆に言えば芝居よりは素材・素質としてそういうのがハマる側面があることを見抜かれて選ばれてきてるはずじゃん?そこらへんがほぼどんぴしゃな解釈に入ってきてくれて満足したし、夜神月にハマると舞台全体にもよりハマったね…ついでに初見からのこの伸び方を目の当たりにしてしまうと、更にどこまで行くんだろう?って成長を見守る要素も入るからもうダメです。リピートせざるを得ないやつ。
特に新宿駅、ハリー・ベルのくだりの「デスノート(リプライズ)」、ハリー・ベルに寄りかかる動きが身長差を活かして上から見下すというか押し潰す感じになってて、かつそこからの“できるのは僕一人だ”での汚い声の伸ばし方がいい感じに高揚したぶっ壊れ方しててすごい良かった。その後の高笑いももちろん。ここで思いっきり「キラ」のスイッチを押し込んで深みに入り込んでるんだけど、なんかこうなるべくしてなったというか、もともと抱えていた深淵へと沈む、あるいは持っていた闇が滲み出るように映るのが甲斐くんの月だなぁと思う。“輝く世界”なんて歌詞を歌いながらも、その実は闇がぶわっと立ち上がって来る構造たまらん…そこからの1幕終わりの「正義はどこに(リプライズ)」の表情がまた映えまくっていて超楽しかった。これ!!です!!!

あとこれは細かいおたくメモですが、この日のLはめっちゃ足を動かしていたね…最初の登場シーンでも両足の足指を重ねてもぞもぞ動かしてるし、捜査本部でもしょっちゅう足の指が動いている。あと捜査本部は交流会でも話題に出てたけど色々細かいことをやってましてw この日は縦半分にカットされてるイチゴの断面をくっつけ始めるし、刑事さんたちの前でチョコレート菓子をきれいに3つ並べだしていた。ただチョコレート菓子のパッケージをやたらくしゃくしゃしていじってるのはマイクがめっちゃ音拾っちゃってたからよくないと思うw

それからこの日はバックステージツアー付きのチケットを購入していたので、公演後にステージセットの見学もしてきました。二組に別れて案内されたけど私は後半の班で案内役が梶山Pだった。この前ぶり!w
以下箇条書きで。
・ツアー時はステージの機構をほぼ全部出していて、Lのモニター、Lの椅子とサイドテーブル、新宿駅の看板、月の部屋、ハチ公、操作本部のパネル…くらいかな?上から下ろす機構は他にテニスの壁とか月の部屋の壁とかもあるけどそのへんはLのモニターと被るからか出してない。
・みなさんキャストに気を取られて気づいてない人多いんですが、って前置きで(笑)ハチ公は渋谷のシーンで動いている。なぜなら死神が見えてる裏設定があるから。動いている仕組みは幻滅するから秘密らしい(笑)
・見学ルートは下手側の袖から入って、ステージ裏から上手に回り、裏から階段を登って上の橋になってるとこに出て、ステージ上の階段を降りて舞台に乗る、って感じ。
・下手側には裏コーラス(出てない場面でキャストが入れるコーラス)をやってるモニターとマイクがあったり、アンサンブル中心としてキャストの衣装ラックと着替え場があったり。着替え場には大きい箱みたいな囲いがあって、女性キャストはその中で着替える。
・ステージ奥の目隠しパネルみたいな?立ててある板の裏に大きく「デスノート」って書いてあるのは倉庫にはいくつかの公演の大道具をまとめてしまっているから、さらに「韓国行き」とも書いてあって、韓国版のときにセットまるごとそのまま送ったからとのこと。
・この舞台はステージ奥の高さを上げる八百屋舞台になってるのでキャストの身体への負荷が高い。みんな結構メンテナンスしてるとか。
・八百屋にするのは舞台の奥まで見えるのもそうだし、床面が見えるから照明が映える。
・多分いちばん高いステージ奥で高さ1mくらいかな?中途半端な高さだった。ステージ奥から出るときは普通に歩くと見えちゃうから、みんな腰を屈めてスタンバイする。
・上手にも下手にも小道具ラックがあって色々置いてあったけど、月の部屋のMacとかはステージ上にもあるし裏にもあったのは予備なんだろうか…?
・月の部屋の机にあったペンは黒のフリクションボールノック!ただこれ後日見てたら、部屋のシーンではこのペンだけど最初にデスノートに書くときに胸ポケットから出すペンは別だね?確認したかったな。
・上の橋の部分は手すりが細くてめっちゃ怖かった。何より階段が片側しか手すりがない(舞台中央側ががら空き!)んで、スリッパだったのもあって降りるときめちゃくちゃ怖かった。
・ステージ上にはバミリがたくさんあるのはわかってたけど、2017のがあるんですが!?バミリのテープに「デスノート2017」と「デスノート2020」って書いてある。古いものは剥がさないんだ?


2/8(土)12:30〜(月:甲斐)
5日のテンションひきずったまま見てたので、1幕最初のあたりの甲斐くんには一瞬、あら?こんなだったっけ?ってなったけど、やっぱり新宿あたりでテンション爆上がってしまうからもうだめです(私が)あと甲斐くんってあんまり小畑健作画ではないよなぁと思ってたけど、たぶん挑発された時のムッとした顔はお子様なんだけど、そこからキラモードにぐっと切り替わる時が割に原作作画っぽい。検索してても公演期間後半の方が原作っぽいって感想を見るようになったので、芝居がノッてくるとそうなるのかも。
っていうか!この日一番やばかったのは「秘密と嘘」でキャンディ口に突っ込んだまま歌ってたLだよ!!いやなんか前にもレポでそんなの見た気がするけど、いざ目の当たりにするとビビるなあれ…この日は真っ白なチュッパチャップスだったんだけど、そもそもそこの場面で結構ずっと舐めてるな~とか思ってたら曲がはじまってもそのままだしそのまま歌い始めて混乱したよね!?しかも声も出てるし滑舌もモゴモゴしたりしないし意味わかんなすぎた…たぶん音が響くように口内の空間がしっかり取れているから影響が少ないってことなんだろうけどそれにしても。でもその後曲中で棒をつまんでぷらぷらさせてたら下に…落ちた…w すぐ拾ってティーカップに入れたけどw あとそもそもこの回は捜査本部でのちょこちょこ細かい動きが多くて、突然椅子の肘掛け部分に座ってみたりとか…あれも椅子が倒れないかハラハラするから!まぁそこに飛び乗る動きの軽やかさも、座ってるときのバランス感覚もさすがに身体能力…って感じですけど…w なんかこの舞台で発揮されているスキル的な?目に見える形での歌やお芝居の部分って颯くんが周りの皆さんの助力を得て自分で獲得してきたものでほぼ構成されているとは思うんだけど、その下の土台とでもいうのか…あぁいうわけわかんないアドリブを色々入れてくるような度胸は前職*1でこなしてきた場数の多さはベースにあるよなぁと。人前に出てから一番変わったって村井くんが言ってくれてるのもたぶんそこかなと。
この回のLは全体的にお芝居もちょっと激しめというか感情が強めで、特にテニス以降の感情の出し方、対月への気持ちの振れ幅を広げているような感じはしたかな。一方でLの本分としてのクールさはそれはそれで保っているので、ミサの尋問シーンでの対ミサへの言い回しは冷静かつ挑発的…それに比べて総一郎への「あなたの息子さんがやらせてるんです」がなかなか強くて熱い感触の言い方になっていて…とても良かった。なんか甲斐くん相手だと多分実年齢の近さも相まって、テニス後の「楽しかったなぁ」なんかもかなり本気っぽいし、愛情の裏返しの憎悪っぽくなるね。…こう書くとちょっとチープなんだけど、月が好きだけどキラが憎いって感じなんだよなぁ…後述するけど村井くんだとこれ逆になってると思う。まぁちょっと颯くんが毎回やってること違いすぎて、どこまでが相手による差異なのかわかりづらいとこあるけど!でも甲斐月の方が親近感を抱いてそうなのはある。

そして全然気づかなかったけどこの回に飯島くんも来ていたらしく私の情緒が振り切れる。マイティブラザース!!飯島くん、失礼ながらこういうミュージカルとか興味あるタイプじゃなさそうだしそもそも甲斐くんとも普段からつるんでるわけじゃないので、意外すぎてなおさら感慨深い…



このふたりでこのポーズしてくれるのさすがわかりすぎていてありがてぇのだが、甲斐くんのファンの人たちが「やっとピースとサムズアップ以外のポーズしてる!」って方向でも喜んでいてわらっちゃった(笑)確かにピースが多いな甲斐くん…かわいい…


2/8(土)17:30〜(月:村井)
マチネを見て「っかあああ!」って感想を噛み締めてなぐり書きでしたためて腹ごしらえして、そこからすぐソワレを見てるとさすがに後半は集中力切れそうになるけどそこにやってくるテニス!!「ヤツの中へ」ほんと毎回楽しいし、その後のやりとりも色々と好き。
これも村井くんだからなのか、そこ関係なく芝居のニュアンスを変えているだけなのかわからんけど、この回のLは1幕から殺意高めでひょえ~ってなった…「正義はどこに(リプライズ)」の“キラ、お前は正義じゃない”と“クレイジーな”の部分だったかな、ほとんど吐き捨てる台詞のように歌っててすごい殺意高かった。それに伴って表情もキリッとしてかっこいい。あとテニスの後、ミサが逮捕されたくだり、客席に背を向けたまま右手で小さくピースしてるのも殺意が高いというかひどい挑発だよなぁ。仕草自体はかわいいんだけど、やってることを考えるとそこに込められたマウントと憎悪…みたいな気持ちになる。これは村井くんの方もそうなんだけど。そもそもの話というか、やはり村井月はデスノートを拾う前の凡庸さがすげぇ上手いから、そこから変貌していく過程が“思い上がり”感が強い。人智を超えた力を己のものとして振る舞っているけど、本当はそれは本来の月自身のキャパシティを超えてて、それに振り回されていることに気づかないまま…というか見ないようにしながら思い上がっている感があるのよね村井くんの月。一見平静だからこそ、引いて見ると力に取り込まれているというか。だから本来の自分のキャパシティを見抜いていて暴こうとしてくるLに突かれると反発してキレて憎悪が出てくる感じ。そしてそれぞれの憎悪と憎悪を互いに隠そうとしながらも結果的に高い濃度でぶつかりあって渦を巻く「ヤツの中へ」がまー楽しいし、その同じ濃度の憎悪ゆえにLはたぶん月が好きだよね…みたいな…?w まぁ颯くんの芝居のニュアンスにもよるんだけど、この日のマチソワで続けて見た感じだと対村井月のLは甲斐月と比べると、キラが憎いけど月が好き、って優先順位?序列?が強いように見える。甲斐月は同じ場所からものを見る共感なら、村井月は違う場所から同じ感情に至る共鳴。甲斐月とは心中しそうだけど村井月とは刺し違えそう。まぁ、あくまで比較した場合の私の思うニュアンスの話なんでどちらにも両方の要素はあると思うよもちろん。どっちにしても主役ふたりがほんと純度の高いクソデカ感情すぎて、うっかり没入してしまうとクラクラするわ…やべぇコンテンツだなデスミュ…
あとはまぁ村井くんのテニスがどうのみたいなツイートも見たので、そういえば〜と思って(ほっとくと興奮して記憶飛ぶので)マチソワで意識的に見てみたら、なるほど村井くんは抜群にラケットのスイングが早いw 振り抜く動きがかっこいい!!そう見ると颯くんはやっぱダンスっぽいね。別にパフォーマンスとしてリアルなテニスである必要はないけど、そもそも面の向きすら合ってないときもあるからそこはちょっと気になるかな…フレームで打ってる時ある…w ちなみに甲斐くんは体のデカさも相まってサーブやスマッシュで振りながら歌って打ち込む時の重さが印象的かな。テニスリアリティレベルは多分颯Lと同じくらいかも。
あとはこの日は村井月の東京楽。地方もあるから呑気にかまえてたけど、なんかカテコ含めてすごく盛り上がった。要所での客席の熱量も高かったし、カーテンコールも5回くらいあって、4回目?か?くらいで村井くんと颯くんがハグして客席が「ひゅ〜〜〜♪」ってw しかも ギュッとハグしたあと腕を完全に離すまで正面から見つめ合う間が若干あったからキスでもすんのかとおもったわ…w そこからハケるときに颯くんが村井くんに向かって丁寧に礼をすると、村井くんも颯くんに礼を返していたのがあまりにもかわいかった。


あまりにも!かわいい!!(キレ)舞台上じゃあんなに殺意ビンビンなのにw こうやって見るとほんと兄弟みたいなのよね…村井くんが優しく見守ってくれるお兄ちゃんで本当にありがたいです…良かったです…


それから他キャストの話も少々。

ミサミサって原作だともっとキャピキャピしてたイメージで、なんなら映画の戸田恵梨香もちょっとイメージ違うな…(かわいいけど)って思ってたくらいなんで咲良ちゃんのミサミサはだいぶ面食らったけど…ミサミサっていうか『弥海砂』って感じ。歌は最初からすごかったけど、公演期間後半にかけてどんどんドスが効いてくるというか低音の迫力が真に迫ってくる感じになっていてすごかった…10代の伸びしろ…あの下から抉ってくるような歌の迫力でのレムとの「残酷な夢」とか、「命の価値」がめっちゃ良かったです。しかし衣装がちょっとどうかと思うしそのせいで全然可愛く見えないのがもったいなさすぎる…彼女の衣装だけ15年前くらいでは…?黒ワンピースしかまともな衣装がないんですが!?
・ひらりちゃんはかわいいね〜かわいいね〜!まぁ粧裕の衣装も微妙ではあるがまだマシ。実年齢的にも甲斐くんとの時がめっちゃリアルな兄妹感。それだけに衣装が(略)パンフを見てたら民謡をやってたからレッスンでコブシが効いてることを指摘されるってあったけど、曲じゃないとこでミサミサの歌を口ずさんでるようなとこでたま〜にその片鱗が出るなw 曲中での歌声自体は素直な歌声でミサとの差別化もよき!お芝居はもうちょっと起伏がつけられるんじゃないかなぁと思うけど。あと月の部屋を出るときに「バキュン!」ってやるやつ、回によって「バキュン♡(キュート)」だったり「バキュン☆(クール)」だったりしてた。どっちもかわいい。
・横田先生は私は初めてお目にかかったのは多分さい芸の「タイタス・アンドロニカス」だし、だいぶ前だけど劇団AUNにも行ったことがあるので、シェイクスピアのお芝居の人、ってイメージだったからミュージカルもできる方なの知らなかった…いやまぁ往々にして良い俳優さんは声が良いし、さらにはお芝居の表現力は歌にも繋がるのだろうな。実際、音楽としての歌というよりお芝居としての歌だった横田リューク。そして村井くんもかなりお芝居比重の高い人だから、対村井月だとなんというか月との関係がよりフェアな感じに映るなぁと。甲斐月だとまだ甲斐くんのほうが引っ張り上げられている感じがある。まあ先生だもんね!甲斐くんにしろ颯くんにしろ、横田さんが指導を入れてくれたの感謝しかない。あと死神勢の衣装はすごくいいんだよな…リュークはメイクもいい。目をカッと開くと、原作のリュークのあのまんまる目に見えてくるからすごいと思うあれ。
・ヘナさんは初見で書いた通り歌唱力に圧倒されたのもそうだし、徐々に日本語のセリフも上手くなってた。「所有権」とか最初の頃はかなり苦戦してたけど最終的にはスムーズだったものね…歌はほんとさすがすぎる。「愚かな愛」が本当に何度聞いても良いし、「残酷な夢」でのミサミサの抉り上げてくる低音をさらに大きなスケールで支えるハーモニーも素敵。
・今井さんはジャン・バルジャンで見たことあった…かな…?…たぶんある!!くらいの記憶で申し訳ないんですが、知名度的にも実力的にも私なんかが言うことは特にないので…立派な声の立派なお父様!…って感じなんだけど、Lに月のことを言われているときの細かい動揺の仕方とかが丁寧で毎回結構見てしまう。さすがです。
・あとSNSでの露出もあってアンサンブルのみなさんもけっこう覚えてきていて、とりあえずLynd.L.Taylor兼めんどくさい配達員の長尾さんは一度気になっちゃうと見ちゃってダメw インパクトがありすぎる…好きです。あとハリー・ベルの松谷嵐くんも手足が長くて顔が可愛くて好き。模木刑事の藤田さんも「できるものなら」のソロパートの声が本当に美しくて耳に残る。そして川口さんだよな…さすがに川口さんはお名前は知っていたので、アンサンブルなんだ!?ってなったし、まぁ最初の先生役からさすがに圧倒的。ただ後半でいきなり松田さん!!って呼ばれてるの見ると、!?!松田刑事?!!ってなるよね、原作のイメージがあると…w ポジション的にはわからんでもないけども…。女性陣は石丸さん、コリさんの歌声がパワーがあって良いなと思うけど、他の方もあんまり聞き分けられてないところあるけど皆さんレベル高いと思いますマジで…どの曲も楽しい。


そして次回!ありがとう清水マリナートの巻!!

*1:このツイートの「前職の同僚」って言い方好きですw https://twitter.com/fu_takahashi05/status/1224660924440530946